Accel-Mart Plus サービス仕様書 第34版 2024-02-21

3.3.1. 運用管理機能

当社にて提供する運用管理サイトから、お客様にて下記の機能を利用できます。
運用管理サイトの操作手順については下記の「Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド」を参照ください。

3.3.1.1. サーバ起動・停止

仮想サーバの起動/停止を実行する機能をご利用いただけます。

3.3.1.2. モジュールリリース

本サービス提供パッケージ、および独自に作成されたアプリケーションファイルの反映を行うことが可能です。

  • お客様にてIM-Jugglingで作成されたwarファイルおよびzipファイルのデプロイが可能です。
  • モジュール反映時はアプリケーションサーバの停止・起動を伴います。

注意

モジュール反映実施後にテナント環境セットアップが必要な場合があります。
テナント環境セットアップを再度実施する場合は

3.3.1.3. バックアップ

各サーバのバックアップを実施いたします。 バックアップの仕様については、下記表を参照ください。

項目 内容 詳細
バックアップ対象 EC2 RDS 個社環境内で使用している仮想サーバに接続されたすべての ボリュームがバックアップ対象となります。
バックアップ方式 スナップショット方式 個社環境内で使用しているすべてのボリュームのスナップ ショットを取得します。
バックアップ保存先 Amazon S3 すべてのスナップショットは、同一リージョン内のAmazon Simple Storage Service(以降、S3)に保存されます。
実行タイミング 即時バックアップ 任意のタイミングでバックアップ実行が可能です。
定期バックアップ 月・日・曜日・時刻の指定が可能です。スケジュール設定は 3つまで指定することができます。複数設定した場合は、 各周期のタイミング毎にバックアップが取得されます。
世代管理 即時バックアップ:3世代 最大3世代取得可能です。
定期バックアップ:3×3世代 スケジュール毎に最大3世代取得可能です。※1
バックアップ種別 オフラインバックアップ システムを一時的に停止してスナップショットを取得する 仕組みです。スナップショット取得処理完了後、システムは 自動的に再起動されます。
オンラインバックアップ システム稼動中にスナップショットを取得する仕組みです。 バックアップ中にデータ更新が行われた場合、一部のデータに ついてはトランザクションの整合性が取れなくなる場合が あります。

コラム

Accel-Mart PlusのバックアップはAWSのスナップショット機能を利用しています。
スナップショットはAmazon S3に格納されます。
Amazon S3は自動で3つのAZ(アベイラビリティゾーン)にレプリケートされる、冗長構成になっています。

バックアップの世代管理の詳細は下記図をご確認ください。

  • 即時バックアップの場合
../../../_images/anytime_backup.png
  • 定期バックアップの場合
../../../_images/scheduled_backup.png

注意

※1 2022年11月以降に新規構築された個社環境につきましては、
Accel-Mart Plus標準設定として定期バックアップスケジュールの登録がされております。
設定内容は以下となります。
  • バックアップ日時:毎日 AM01:00
  • バックアップ種別:オンラインバックアップ
こちらはお客様にて変更可能な設定項目となります。
お客様の業務要件に合わせ適宜修正くださいますようお願いいたします。

※ Accel-Mart Plus標準設定においてはお客様へのメール通知は行われません。
お客様にて再設定いただくことでメール通知機能が行われるようになります。
お客様の運用に合わせ適宜選択くださいますようお願いいたします。
メール通知の詳細は「メール通知」をご確認ください。

注意

環境の保守性の担保のため、各個社利用環境にて定期的にバックアップの取得を実施くださいますようお願いいたします。

3.3.1.4. リストア

バックアップ機能にて取得したバックアップデータへのリストアを実施します。

  • 任意のタイミングでリストア実施可能です。
  • リストア実行時に、サーバ再起動が発生いたします。
  • すべてのデータがバックアップ時点のものに復元されます。
  • リストア実行後は、リストア実施前の状態には復元できません。
  • リストア対象は、上記バックアップ機能に記載のデータとなります。

注意

弊社保守作業完了以前に取得されているバックアップデータは、リストア対象として選択できないように制限されます。
詳細は「個社利用環境のメンテナンス」をご参照ください。

3.3.1.5. 接続情報更新

個社環境への接続元IPアドレス制限設定を変更する機能です。

  • 各サーバへのポートに対して接続を許可する接続元IPアドレスを追加できます。
  • 設定する接続元IPアドレスは、サブネットマスクにより範囲指定することが可能です。
  • 設定対象により、設定可能な接続先ポートが異なります。詳細は下記をご確認ください。
設定対象一覧
設定対象 説明 設定可能ポート
フロントエンド HTTPSアクセスの設定を行います。 443
バックエンド 仮想サーバやデータベースサーバへのアクセス許可の設定を行います。 1~65535

注意

  • セキュリティグループにて不要な接続元IPアドレスや接続先ポート番号を追加した場合、脆弱性となる可能性がございます。
    最小限の設定のみを追加することを推奨します。
  • 「バックエンド」のセキュリティグループでは、 (0.0.0.0) となる接続元IPアドレスとサブネットマスクの組み合わせは設定できません。
    ただしカスタムサーバの契約がある場合はポート「80」と「443」に限り(0.0.0.0)となる組み合わせも設定できます。

3.3.1.6. リソース表示

個社環境のリソース情報をグラフ形式で表示する機能です。

  • 表示できるリソースについては、下記をご確認ください。
仮想サーバのリソース一覧
項目 説明 単位
CPU使用率 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)のCPU使用率を表示します。 Percent
ネットワーク受信量 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)が受信したネットワークトラフィックの量を表示します。 Bytes
ネットワーク送信量 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)が送信したネットワークトラフィックの量を表示します。 Bytes
メモリ使用率 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)のメモリ使用率を表示します。 Percent
ロードアベレージ 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)のロードアベレージを表示します。 Count/Second
ディスク使用率 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)に紐づくボリュームの、ディスク使用率を表示します。 Percent
ディスク読み取りIOPS 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)に紐づくボリュームの、1秒あたりのディスク読み取り I/O 操作の平均回数を表示します。 Count/Second
ディスク書き込みIOPS 各仮想サーバ(APサーバ, Storageサーバ, 全文検索サーバ, カスタムサーバ)に紐づくボリュームの、1秒あたりのディスク書き込み I/O 操作の平均回数を表示します。 Count/Second
データベースサーバのリソース一覧
項目 説明 単位
CPU使用率 データベースサーバ(RDS)のCPU使用率を表示します。 Percent
空きメモリ容量 データベースサーバ(RDS)の使用可能なRAMの容量を表示します。 Bytes
空きストレージ容量 データベースサーバ(RDS)の使用可能なストレージ領域の容量を表示します。 Bytes
データベースコネクション数 データベースサーバ(RDS)の使用中のデータベース接続の数を表示します。 Count
読み取りIOPS データベースサーバ(RDS)の1秒あたりのディスク読み取り I/O 操作の平均回数を表示します。 Count/Second
書き込みIOPS データベースサーバ(RDS)の1秒あたりのディスク書き込み I/O 操作の平均回数を表示します。 Count/Second
読み取りスループット データベースサーバ(RDS)の1秒あたりのディスクからの平均読み取りバイト数を表示します。 Count/Second
書き込みスループット データベースサーバ(RDS)の1秒あたりのディスクからの平均書き込みバイト数を表示します。 Count/Second

コラム

対象の仮想サーバ、ボリューム、データベースサーバの詳細につきましては、「標準リソースプラン」をご参照ください。

注意

各グラフデータのプロット値は、特定期間内の平均の値を取得しています。
従って、局所的な値がグラフには表現されない恐れがあります。

3.3.1.7. メール通知

通知対象機能の各通知タイミングにおいて、処理結果をメール通知します。
通知内容などの詳細は以下のとおりです。
  1. 通知対象機能

    • 定期バックアップ
    • 即時バックアップ
    • リストア

コラム

  • バックアップはオンライン/オフラインどちらも対象です。
  1. 通知タイミングと件名
タイミング 件名
処理が開始されたとき
【対象機能名】処理開始通知
 例)【リストア】処理開始通知
処理が正常終了したとき
【対象機能名】処理終了通知
 例)【即時バックアップ】処理終了通知
処理が異常終了したとき
【対象機能名】処理異常終了通知
 例)【定期バックアップ】処理異常終了通知
処理を開始できなかったとき
(運用管理サイトの機能が実行中など)
【対象機能名】処理開始失敗通知
 例)【定期バックアップ】処理開始失敗通知
  1. 通知内容
通知内容 説明
宛先 運用担当者様(保守サポート)宛に通知します。
メッセージ
通知タイミングによって以下を通知します。
下記システムの【対象機能名】処理が開始されました。
下記システムの【対象機能名】処理が正常に終了致しました。
下記システムの【対象機能名】処理が異常終了しました。
下記システムの【対象機能名】処理が開始に失敗しました。
システム名 システム名を通知します
通知事項
運用管理サイトの各画面(即時バックアップ、定期バックアップ、リストア)で
確認できる実行履歴の詳細に表示される内容が通知されます。
表示内容が存在しない場合はこの欄は表示されません。

コラム

  • 【対象機能名】は定期バックアップ、即時バックアップ、リストアのいずれかになります。
  1. 通知例(異常終了の場合)

    株式会社〇〇
    △△部
    〇〇 □□ 様
    
    下記システムの定期バックアップ処理が異常終了しました。
    
    システム名:
    サンプルシステム
    
    通知事項:
    バックアップ取得処理で予期しないエラーが発生しました。サポート窓口にお問い合わせください。
    

注意

  • 本機能を停止することはできません。
  • メールが不要な場合は、お手数ですが各種メールのフィルタリング機能を利用して対応をお願いいたします。